こんにちは、ハナコです。
皆さんは、裁判の傍聴に行ったことはありますか?私は、ピリリとした法廷の雰囲気に緊張感が高まったのを覚えています。
法廷の中には、法曹三者と呼ばれる裁判官、検察官、弁護士がいます。彼らの仕事は、人の人生を左右する責任の重い仕事です。人が作った法律は完璧ではないため、法曹三者が己の役割を全うし、最終的な答え(判決)を出します。その法曹三者を育成するための学校が、ロースクールと呼ばれる法科大学院です。
本日紹介する韓国ドラマは、法を教える者、法を学ぶ者が集うロースクールで起きた殺人事件の真実を求めて、元検事・現法学部教授とその学生たちが奮闘するサスペンス・ヒューマンドラマです。
タイトル:ロースクール
出演者:キム・ミョンミン キム・ボム リュ・ヘヨン イ・ジョンウン
話数:16話
1話当たりの時間:約1時間
放送局:JTBC
放送国:韓国
放送機関:2021年4月14日-2021年6月9日
サブスク:NETFLIX
韓国最高の名門ロースクールで発生した、不可解な事件。法とは何か、正義とは何か。真実を追い求める法学部教授と野心溢れる学生たちが大きな問いに挑む。
「白い巨塔」のキム・ミョンミンと「九尾狐伝」のキム・ボムが共演した、殺人事件をめぐる複雑な謎解きを描く犯罪ドラマ。
視聴しようと思ったきっかけ
Netflixで配信している『ロースクール』は評判が高く、気になっているドラマでした。
ただ、ロースクール(法科大学院)が舞台のサスペンス…と聞いて、真っ先に思い浮かべたドラマは、北川景子さん主演の『女神の教室~リーガル青春白書~』(23)。
『女神の教室~リーガル青春白書~』は、ロースクール生の日常や司法試験のシビアさを描き、若干のサスペンス要素も含む教員と学生たちの青春群像劇です。放送当時、ロースクールが舞台という物珍しさから、毎週リアルタイムで観ていました。
『ロースクール』も『女神の教室~リーガル青春白書~』と似たような、ロースクール生の青春群像劇ならば観なくても良いかな~と、長らく食指が動きませんでした。ところがある日、次に観るドラマを物色中に何となく『ロースクール』の第一話を再生。
視聴してみると、「え…面白い…。主人公(ヤン教授)が殺人事件の容疑者?!でも、登場人物全員がなんか怪しい!何このドラマ…。ただの青春群像劇じゃない!!」と一気に引き込まれました。
オススメしたい人
韓国最高の名門ロースクールで教鞭をとる教授陣と、そこで学ぶ頭脳明晰なロースクール生たちが繰り広げる舌戦や推理、策略が非常に面白いです。ハイレベルな頭脳戦を楽しみたい方にオススメです。
おすすめポイント①メッセージ性が強いドラマ
ドラマ全体のテーマとして、法律のプロである教授陣と法を学ぶロースクール生それぞれが、法とは何か、正義とは何か、自分の信念や使命は何かを考えていく重厚なドラマです。
また、サスペンスの部分ではロースクールで起きた殺人事件の犯人は誰なのか、なぜ殺人事件が起きたのか、物語が進む度に登場人物たちの因縁や背景が明らかになり、面白さが加速していきます。後半は失速感が否めませんが、最後まで一貫して、法とは何か、正義とは何かを自分達に、そして視聴者たちにも問い続けたドラマでした。
おすすめポイント②ロースクール生たちが魅力的!でも、やっぱりヤン教授が一番魅力的!
ロースクール生たちは、成績不振、親や伴侶からのプレッシャー、DV、没個性など、様々な悩みを抱えています。青春群像劇が本ドラマの主軸ではないため、それぞれの悩みをロースクール生同士で慰め合ったり助け合ったりするような熱い展開は多くありません。むしろ、そっとそばで話を聴いているだけであったり、教授陣がさり気なく諭したりする程度です。それが逆にリアルで、一人ひとりのキャラクターが浮き彫りになっていたように思います。
ヤン教授は常にソクラテス問答法で、ロースクール生たちに法とは何か、正義とは何かを問い続けます。恐らく、ヤン教授も検事時代も、ロースクールの教授になっても常に自分自身に問い続けているのだと思います。一方で、そんな自分にも他人にも厳しいヤン教授ですが、時折学生たちに振り回されるお茶目な一面もあり、魅力的です。
総評
ストーリー :4点 /5点
キャラクター :5点 /5点
映像 :3点 /5点
音楽 :4点 /5点
心の揺さぶられ度合い:3点 /5点
メッセージ性 :4点 /5点
合計:23点 /30点
※各項目5点、合計30点満点
法とは何か、正義とは何か。大きな問いに向き合い続ける元検事・現法学部教授とその学生たちが織り成すサスペンスドラマをぜひご覧ください。