こんにちは、ハナコです。
突然ですが、皆さんはどんなスポーツが好きですか?
スポーツをプレイすることを楽しむ人もいれば、観戦することを楽しむ人もいると思います。私は専ら観る専門ですが、実際のスポーツだけではなく、スポーツ漫画も大好きです。
スポーツ漫画といえば、『タッチ※1』『SLAM DUNK※2』『ハイキュー※3』『テニスの王子様※4』などなど、“仲間”、 “努力”、“ライバル”、“勝利”、“恋愛”の要素を含んだ青春ど真ん中の漫画をイメージすることが多いと思います。
本日ご紹介する漫画は、無名な高校生FW・潔世一が究極の“エゴイスト(ストライカー)”を創り出すことを目的とした青い監獄(ブルーロック)で勝ち残り、最強のストライカーを目指すスポーツ漫画です。
※1『タッチ』作者:あだち充 出版社:小学館 巻数:全26巻
※2『SLAM DUNK』作者:井上雅彦 出版社:集英社 巻数:全31巻
※3『ハイキュー』作者:古舘春一 出版社:集英社 巻数:全45巻
※4『テニスの王子様』作者:許斐剛 出版社:集英社 巻数:全42巻
タイトル:ブルーロック
作者:原作:金城宗幸 作画:ノ村優介
出版社:講談社
雑誌:週刊マガジン
巻数:既刊29巻(2024年5月現在)
2018年、W杯。日本代表は無残に散った。今回もベスト16止まり…。アジアでは強豪?組織力は世界レベル?そんなことは、もう聞き飽きた!狙うは“W杯優勝”だろ!? 課題は、絶対的エースストライカーの不在。悲願“W杯優勝”のために最強のストライカーを誕生させるべく、日本フットボール連合は300人の青少年FWを招集する。無名の高校生FW・潔世一は299人を蹴落とし、最強のエースストライカーとなれるか!?
読みたいと思ったきっかけ
『ブルーロック』という作品を知ったのは、第45回講談社漫画賞少年部門を受賞したことがきっかけでした。あらすじを読み、「これは絶対に面白いはず」と直感。実際に1巻目を読み始めると、あまりの面白さに朝まで徹夜で読み進めてしまいました。その日は終日、「早く家に帰って続きが読みたい!」という衝動に駆られていました。
オススメしたい人
サッカーはチームプレイであることから、“友情”、“努力”、“勝利”がキーコンセプトになりますが、そんなサッカー漫画に食傷気味の方にオススメです。1巻目から内容は刺激的で、熱く、夢中になること間違いなしです。
おすすめポイント①才能の原石である主人公たち300名は全員FW!そんなサッカー漫画は初めて!
本書は、青い監獄(ブルーロック)の中で「世界一になるのは俺だ‼」という“エゴイスト(ストライカー)”を育成するサッカー漫画です。日本をW杯で優勝させるために雇われたコーチ・絵心甚八の言葉は、日本サッカーの弱点や核心を次々と突いていき、まさに劇薬です。絵心が考案した独自の育成計画は、訓練から脱落した場合、“一生日本代表にはなれない”というサッカー少年の夢や将来を潰してしまう残酷なものです。そのような過酷な条件下だからこそ、才能の原石たちは己の技術を磨き、才能を開花させていきます。
おすすめポイント②画力が素晴らしい!
本書は、原作が金城宗幸さん、作画はノ村優介さんです。原作の素晴らしさは言うまでもありませんが、スポーツ中の緊張感や躍動感を見事に絵で表現していることも、本書の魅力です。作画担当のノ村さんは、専門学校HALの卒業生であり、HALのホームページに“卒業生からのメッセージ”が掲載されています。掲載されているメッセージには、『ブルーロック』における技術や仕掛けについて書かれていました。具体的には、読者の「めくらせる手をとめさせない」ためにスピード感や視線誘導を意識して描いていること、1話ごとにある「見せ場」を山の頂点に持ってくるようなページ構成、「止め」や「ため」を作って読者の呼吸をコントロールしていくことなど、読者を熱狂させるための工夫やアイディアが細部にわたり散りばめられているようです。私が徹夜で『ブルーロック』を読んでしまったのは、ストーリーの面白さもさることながら、ノ村さんの“読者のめくらせる手をとめさせない”手法や、目が釘付けになってしまう“見せ場”の作り方によるものだったのかと納得しました。1話ごとに1つ1つ読者を熱狂させる工夫について語りたいところですが、百聞は一見に如かず。まずは『ブルーロック』の第1巻を手にとってもらえると、その面白さに「なるほど、こういうことか!」と分かってもらえるのではないかと思います。
総評
ストーリー :5点 /5点
画力 :5点 /5点
キャラクター:5点 /5点
読みやすさ :4点 /5点
没入感 :4点 /5点
独創性 :5点 /5点
合計:28点 /30点
※各項目5点、合計30点満点
サッカー弱小国の日本で、18歳以下の才能の原石300名から世界一のストライカーを創る実験施設 それが青い監獄(ブルーロック)。熱いエゴイスト(ストライカー)たちの戦いをぜひ読んでみてください。